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毎日しごとに追われてクタクタ……
もしかすると本を読むとスッキリするかもしれません。実は読書にはストレス解消の効果があります。
読書効果を最大限に引き出すことが出来る、ストレス解消に効果的な本のジャンルをご紹介します。
そもそも読書が苦手な方はコチラ!
なぜ読書が大人のストレス解消に効果的なのか

読書にはストレスを解消する効果があるとされています。
アメリカのイェール大学の12年間かけた調査では、週に3.5時間まで読書をするグループは、向こう12年で17%ほど死亡リスクが低かったこと、また平均して2年ほど長生きであったことを統計で明らかにしました。
このように本を読むことで身体の健康に良い影響をもたらすという研究結果が報告されていますが、どうして読書はストレス解消に効くのでしょうか。
幸せホルモン『セロトニン』によりリラックス
映画、漫画、ドラマや小説を読んで感動して号泣した経験がある方は多いと思います。その時を思い出してみて下さい、感動した後すっごいスッキリしませんでしたか?
喜怒哀楽問わず感動によって心が大きく動くと、セロトニンというホルモンの分泌が促進されるそうです。

セロトニンが分泌されると、「何だか気分が晴れやか!」って感じになります
だからセロトニンはよく『幸せホルモン』なんて呼ばれたりします。名作小説は簡単に私たち読者を感動させます。
その感動は抱えていたモヤモヤを一瞬にして吹き飛ばす威力を持っているんです。
自己肯定感がアップしてストレスが溜まりにくい体質に
本を読むことで新しい知識を学ぶことが出来たり、今まで知らなかった社会問題について興味を持つことがしばしばあります。
読書を通して自分が今まで知らなかった新たな気付きが増えてくると、どうなるでしょう。
自分自身への満足感が高まってくるんです。
自分への満足感の高まりは、自己肯定感の高まりと密接につながっています。
自己肯定感が高いとちょっとのコトでは感情を乱されなくなり、身の回り起きることを前向きにとらえられるようになります。

ストレスが溜まりにくくなる
シングルタスクだから没頭できる
読書は自然とシングルタスクになります。
複数のことを同時進行するマルチタスクはとにかく気が散りますが、それと比較してシングルタスクは一つのことに取り組む分、熱中してのめり込みやすいんです。

登場人物と自分が重なって、感情移入してしまうことよくありますよね
読み進めると本の内容で頭の中がいっぱいになり、それまでの雑念が消えていきます。読書に熱中することで散らかった頭の中が一度綺麗さっぱり一掃されて、ストレスから解放されるんです。
ずっと気になっていた納期ギリギリのタスクよりも、目の前の主人公がピンチから抜け出すことが出来るのかどうかが、自分にとっての一大事になるのです。
ビブリオセラピー(読書療法)を行う国も
ビブリオセラピーとは「読書によって問題が解決されたり、なんらかの癒しが得られたりすること」と日本読書療法学会では定義付けられています。
あまり日本では馴染みのない言葉ですが、イギリスやイスラエルではビブリオセラピーが広く知られており、読書が政府公認の治療法の一つとされているようです。本には人を癒す力があると、国が認めるなんてすごい。
ストレス解消効果を高める読書術

読書効果を最大限引き出す工夫を解説します。
6分間の読書でストレス低減
イギリスのサセックス大学の研究により、6分間の読書がストレスを68%軽減するという調査結果を発表しました。
社会人の皆さまは忙しい毎日を過ごされていると思いますが、1日6分間なら時間を確保できそうです。読書時間の確保については別記事でも解説していますので、ぜひあわせてご覧ください。

集中しやすい環境で本を読む
集中力を高めて本を読むとストレス解消効果が高まります。読書には集中しやすい『時間と場所』があるんです。以下記事で読書と集中力について解説しています。
インプットを意識して本を読む
本の内容をインプットすることを意識して本を読むと、より読書の世界に没頭できてストレス解消にも効果的です。効率よくインプットするには少しコツがあります。コチラの記事で読書のインプット術について解説しています。
読書がはかどるツールを活用
読書ツールを活用することで本を読んでも疲れにくく、より読書に集中することができます。読書ツールの活用については以下の記事で詳しく説明しています。
ストレス解消に効果的な本のジャンルとは?【おすすめ本】


どんな本が効果的??
結論、自分が楽しめればどんな本でも効果的とされていますが、個人的には小説がおすすめです。
小説は自分の想像力を最大限に引き出します。登場人物やシーン、情景など具体的なイメージが自然と思い浮かび物語の世界に入り込みやすく、読書自体に没頭、熱中しやすいんです。
小説を中心にストレス解消に効果的なジャンルの本を紹介します。
ミステリー小説

ミステリー小説は読書をこれから始める方にもおすすめのジャンルです。物語が自分の好みにハマった時の没入感には、一度味わうと抜け出せなくなる中毒性があります。
誰でも物語の世界にどっぷり浸れる、おすすめのミステリー小説も合わせてご紹介します。驚きのラストや巧妙な伏線回収に「うわ、やられた!」と声を上げたくなること間違いなし。
元彼の遺言状 / 新川帆立
AX / 伊坂幸太郎
イニシエーション・ラブ / 乾くるみ
コメディ小説

頭を空っぽにして楽しめる、コメディ小説もおすすめです。
クセの強い登場人物たちが巻き起こす予想外の展開に、思わず吹き出したり、ニヤリとしたり。
日常のモヤモヤもどこかに吹き飛んでしまうような、軽やかな読後感が魅力です。
読書は真面目で堅いものだと思っている人にこそ読んでほしい!
おすすめのコメディ小説もご紹介します。難しい知識も重たいテーマも不要。小説でしか感じられない「笑い」をぜひ!!
店長がバカすぎて / 早見和真
夜は短し歩けよ乙女 / 森見登美彦
青春小説

青春をテーマにした小説も読みやすくておすすめです。
甘酸っぱくてちょっとほろ苦い、あの頃の記憶を呼び覚ますような物語が、心をそっと揺らしてくれます。
おすすめの青春小説もご紹介。登場人物たちの葛藤や成長に自分を重ねながら、いつの間にか物語の世界に夢中になってしまうはず。
幸福な食卓 / 瀬尾まいこ
ナイフ / 重松清
かがみの孤城 / 辻村深月
エッセイ

読書を始めたいけれど、小説は重そう…… そんな方におすすめなのがエッセイです。
エッセイは作者の日常や感じたことが軽やかな言葉で綴られており、まるで友人の話を聞いているような気分にさせてくれます。
肩の力を抜いて読めるうえに、「自分だけじゃなかったんだ」と思える共感が、心の緊張をほぐしてくれます。そして中でも私のおすすめは芸人さんのエッセイです。めっちゃ面白いので騙されたと思って読んでください!!
社会人大学人見知り学部卒業見込 / 若林正恭
天才はあきらめた / 山里亮太
コミック・漫画
活字に慣れていない方なら、漫画は読書の第一歩としておすすめです。
ストーリーが絵と一緒に展開されるため、疲れた頭でも自然に物語の世界に入り込めます。感情を揺さぶられる体験が、日々のストレスを優しく和らげてくれます。
難しいことを考えず、ページをめくる楽しさから始めてみましょう。漫画も小説と同様「読むこと=癒やし」に変えてくれる、手軽で奥深いストレス解消のツールです。
まとめ:心が疲れたときに読みたい本 読書でストレス解消!

まとめです。先に紹介した作品はほんの一部です。是非自分だけの名作を見つけて読んでみて下さい!
それでは~~( `ー´)ノ
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