あらすじ|
高校に入ったばかりの“にな川”と“ハツ”はクラスの余り者同士。臆病ゆえに孤独な2人の関係のゆくえは……。
引用:蹴りたい背中 :綿矢 りさ|河出書房新社 (kawade.co.jp)
- 主人公は”こじらせ高校生”
- 思春期の「みんなと、私は違う」感
この自意識の強さ あなたの青春時代と、重なるだろうか… - 中~高校生以上におススメ!
学生にとってはまさに今、大人にとってはあの頃を振り返られる内容
(共感できるかは別として…)
感想|
ドキドキ じっとり
小学生の頃、好きな子にイモムシを近付けたり、ちょっかいを出した経験がある。
「ちょっと、辞めてよ!」
そうゆう反応を見ると、相手にしてもらえているという感覚が僕を安心させていたように思う。反応はマイナスでも構わなかったのだ。
何とか共感できるモノは無いものかと、引っ張り出してみたものの、やっぱり違う。
サディズムで片付けてしまうのも安い。『吐く息が震えた』のは、自分の欲望を止められない事に対して? “その欲”を感じてしまった事に対して?
ほんで、この自意識の強さ。やけど、時に見せる脆さ。
『私は何も分かっていないのかもしれない』からの下り。認めてしまったら崩れてしまう、だから、突っ張るのやろうか。
そして、自分の特異性を認めきれない事が、周囲を見下す姿勢に繋がってるのだろうか…?
ここまでは、ギリギリ渡り歩けた、と言えるのかもしれない。
やけど、その先は?
鳥肌が立つ。凄まじい青春の始まりを想像せずにはいられない…
ブクログにも載せてます。
リンク:『蹴りたい背中 (河出文庫)』のレビュー 綿矢りさ (たまごさん) – ブクログ (booklog.jp)
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