あらすじ|
引っ越してきたアパートで出会ったのは、悪魔めいた印象の長身の青年。初対面だというのに、彼はいきなり「一緒に本屋を襲わないか」と持ちかけてきた。彼の標的は――たった1冊の広辞苑!? そんなおかしな話に乗る気などなかったのに、なぜか僕は決行の夜、モデルガンを手に書店の裏口に立ってしまったのだ!
引用:アヒルと鴨のコインロッカー – 伊坂幸太郎|東京創元社 (tsogen.co.jp)
感想|
びっくり じんわり
伊坂作品には良く出てくる、どうしようもない悪意。ヒリヒリさせられます。
そして読んでる内に、いつの間にか宙吊りにされて、ズルズルと引き摺られている。
小説やからこそ起こせる、物語がひっくり返る感覚。読み終わったときの気持ちよさが心地いいです。『イニシエーション・ラブ』を読んだ時も似た気持ちになったなあ。いや、読んだときというよりは「理解できた時」、か。あの時は答えが書いてなくって時間差があった。
“思い込み”があるからこそ、ひっくり返る訳やけど… 今回は、そう思い込んでしまっていた事自体、問いかけられている気もして。まさに、逆ソクラテス「敵は先入観だ」。相変わらず、面白い!!
甘えの国、自分だけは大丈夫な国… 「川崎」が揶揄する当たりがいいのよ。
ブクログにも載せてます。
リンク:『アヒルと鴨のコインロッカー (創元推理文庫)』のレビュー 伊坂幸太郎 (たまごさん) – ブクログ (booklog.jp)
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