どうもたまごです。
暑くなってきましたね。
と、思ったら雨がざあざあ降って冷やっとしたりと、ややこしい季節です。まあ、移り変わりの時期ってそうゆうものですかね。
それに、このこもった暑さと梅雨の雨がじゅんぐり順番交代で来るところ、夏が徐々に近づいているのを感じられて、悪くないです。
いかにも夏派、サマーボーイの発言でしたが、僕は根っからの冬派です。
めちゃめちゃ汗かきなので、暑いのがほんまに嫌です。僕にとって夏は、いつも憂鬱とセットでやってきます。季節の変化を感じるのが好きなわけで、夏という季節自体はあんまり好ましくない。
さて、今はそんな季節の変わり目です。
季節の変わり目は何かと物入りですよね。そうでしょう、そのはずです。
雨がよう降るから、折り畳み傘を新調しようかな。
とか、
うわー、急に雨降ってきた、ビニール傘買おう。
とか、なりがちです。
で、家に帰ったら何人家族やねんってほどの傘が、玄関で出迎え入れてくれたりするでしょう。
他にも、服は長袖から半袖に変わるし、暑いと冷たいものも食べたくなる。色々と買い物するシーンが増えますよね。
今日は買い物の話です。
必要なものを買う
皆さん、今から書く場面をちょっと想像してみてください。
私はメーカー勤務の営業マンだ。日々、お客様の元へ足を運び、挨拶をしては「全然顔を出さないじゃないか」とお叱りを受け、新商品の提案をしては「こんなもの持ってきて、客をなめてるのか」とご意見をいただき、それを上司に報告しては「お前が良くない」とご鞭撻をいただいている。全員ぶっ○してやろうか。
さて、そんなわけで毎日外回りが多くてすごい歩く。この革靴もついこないだ買ったばかりなのに、表面には皺が目立ち始め、靴底は異様にアウトサイドだけが擦り減って、踵はもう二日酔いで路上に寝そべる大学生みたいにヨレヨレになっている。今にもクラッシュしそうだ。ちなみに靴底の擦り減り方は私の歩き方に問題があるし、踵がヨレヨレなのは私の行儀が悪いせいである。いい整形外科にでも通って歩き方から習い直したいものである。そんな時間があれば、の話だ。
革靴を新調しよう。
私には『会社の為にはあまりお金を使いたくない』という信条がある。そうはいってもあんまり安いものを買ってすぐに壊れるのも勘弁だ。だいたい10,000円程度には収めたい。
デザインは、どれも似たり寄ったりだから、まずは費用が優先だ。誰も足元なんて見ちゃいない。来月には彼女の誕生日も控えている、あまり無駄遣いは出来ない。
早速近所の靴屋に向かった。
いつも思う。革靴は種類が多い割に、見た目の差がほとんどない。だからいつも、売り場を五分と見つめるだけで、何が何だかよく分からなくなる。ゲシュタルト崩壊というやつだろうか。
NIKEとか、ADIDASとか、デカデカと分かりやすく書いてほしい。この際DUNLOPでも良い。
いつまでもウロウロして通報されては敵わないので、良い加減選ぶことにした。
(9,900円か。丁度良い)
手に取った一足はデザインも今履いているものとそう大差無い。履き心地、歩き心地もまずまずだ。これにしよう。そう思い箱を手に取った。
レジに向かおうと方向転換したその時、売り場の端のほうに置いてあった一足の靴が目に留まった。
これは、さっき履いた一足と比べて、フォルムがスマートに見える。カッコいい気がする。色もなんだか、こっちの方が深みのある黒色のような気がする。良い。金額は… 28,000円。ほぼ30,000円。
(30,000円か…)
大幅に予算を超過している。躊躇ったものの、並んでいるサンプルのサイズが自分にピッタリだったので、一応履いてみることにした。
すごくフィットしている、気がする。足に吸い付くような収まりの良さと言ってもいい。
となると、さっきまで手に持っていたものよりも、今、目の前に出現したこの革靴の方が魅力的に見えてくる。
前者を革靴A、後者を革靴Bとする。革靴Aを再び履く。歩く。革靴Bにももう一度足を入れる。見おろすと、なんだかさっきりよりも足元が華やいで見える。
歩くまでもなかった。
本当は少しだけ足踏みした。
(30,000円は切ってるしなあ)
私は革靴Aの箱を元あった棚に戻した。
いかがでしょうか。
服だったり、カバンだったり、スマホだったり、モノは違えど同じような経験をした方、いないでしょうか?
僕は結構あります。こないだもビジネスバッグを新調する際同じ状況になりました。
今回のケース、革靴Bを選んだようです。
この決断は彼にとって最良の選択だったのでしょうか。
どう思うかは人によって千差万別。過去にA、Bどちらを選んで、その後どうなったか(すぐに壊れた、意外とモチが良かった)次第だと思います。
「こっち選んでよかった」
「あっちにしときゃ、良かった」
という具合に。
ただし、今のは結果論の話で、今回話したい部分はそこじゃ無いのです。
カッコいい気がする。
すごくフィットしている、気がする。
(30,000円は切ってるしなあ)
ココです。
どこまでが『消費』か、どこからが『浪費』か
先述の、営業マンの彼はくたびれた革靴を買いなおさなければいけませんでした。
今使っているものの替わりになる革靴を買うことが目的でした。
そこに彼はこんな条件を付けました。
「だいたい10,000円程度には収めよう。デザインは大体どれも似たり寄ったりだから、まずは費用が優先だ」
あくまで、業務を遂行する上為に必要な革靴を新しくすることが目的です。
なので費用面は安価に、10,000円程度を目途に抑えようと思いました。
実際、一度は9,900円の革靴Aを手に取りました。
このまま革靴Aを購入していれば、それは必要なものを妥当な金額で手に入れたと言えるでしょう。最低限の『消費』です。
しかし、彼は革靴Bに決断するに至りました。それは何故か。
カッコいい気がする。
すごくフィットしている、気がする。
(30,000円は切ってるしなあ)
そもそもの判断材料に無かった見た目という要素が突如、決済ステージで舞台中央に躍り出たからです。
「10,000円程度には抑えたい」という思いはいつの間にか「30,000円は切ってるしなあ」と姿を変えてしまいます。10,000円ラインは消えてしまいました。
結果、当初見込んでいた予算を大幅に上回る買い物をしてしまう営業マン。
必要以上のコストをかける。それはもう消費ではなく、『浪費』なのです。
浪費とは…
金銭・労力・時間などをむだに使うこと。
ベネッセ表現読解国語辞典より
要するに『無駄遣い』です。
…ところで、履き心地について。
どんな靴であっても足の形にあったものを選ぶべきです。なのでフィットしているのは良いことです。
ただ、ここを引っ張ってきたのは見た目というイリュージョンによって、他の感覚も麻痺ってる可能性があることを言いたかっただけです。
全ての買い物において、今、自分が行ったのは『消費』なのか、それともこれは『浪費』してしまっているのか、という判断基準を持つことが大事です。
しかし実際、惑わされずに革靴Aを買う事は難しい(少なくとも僕は)。
ソース、source
この話、「大発見だ!!」と触れ回りたい訳ではなくて、ソースがあります。
背景が茶色やと、完全にオタフクを想像してしまいますね。
両学長 リベラルアーツ大学 – YouTube
※ 個別の動画は忘れちゃいました、、(~_~)
リベラルアーツ大学というYouTubeチャンネルで紹介されてたんですね。
最近やと、お金の大学って書籍が話題になってます。
どっちもオススメです。
ほんでその動画、僕は結構前に見てたんです。
その時は、
「ああ、そうやな、その通りその通り(他人事)」
と、感心していました。
感心とは…
(ある物事のすばらしさを)強く感じて、心が動くこと。
ベネッセ表現読解国語辞典より
少しして、僕はカバンを買いました。ビジネスバッグです。
さっきのケースで言うところ A のビジネスバッグが買いたかったんです。
これもほら、革靴と同じで大差無いですから。
さて、今こんだけ偉そうに語ってます。
僕が買ったのはもちろん。
Bでした…。
B なんです。人は愚かなんです。忘れる生き物なんです。忘れるからまた新しいものを覚えることが出来て、そしてまた新しく覚えたものも忘れることができるのです。アホなのです。
そうして、買った瞬間はそれがBである事に気付けないんですね。救いようがないです。
ポチった数日後、ビジネスバッグBは届きました。
どんなものでも、届きたてはワクワクするものです。
いざ開封、とカッターを手に持った僕を、隣で眺めていた妻が聞きました。
それいくらなん?
23,000円。
たっか。
安いやつでええかなって、言ってたやん。
・・・(そうやった…)
もう、典型的な『消費』と『浪費』の倒錯。
さっきの事例はこの実例から生まれました。
いつの間にか、費用という優先事項が下方に修正されている。
これ、おんなじことを営業先にも出来れば最強のセールスマンになれるんですけども。
僕はこう答えました。
いやまあ、でも使い勝手良さそうやったし、タケオキクチのカバンやし、安もんじゃないから持ちそうやと思ってさ(汗)。
粗よりも良い所を見つけることが得意なんです。良い奴でしょう。お陰様で、人に揶揄されても全然気づけません。「あの人おもろいこと言うなあ」とか呑気に思っちゃいます。
それでね、そのカバンなんですけど。
まず、ポケットがめちゃくちゃ少ない。
ビジネスマンは小物が多いのよ、どうしてこのポケット数でいけると思ったのか。
あと、次が重要なんですけど。
すぐにチャックが壊れました。まじでふざけんなよ。
!おススメ!ビジネスバッグのリンク
痛い!
って思わないと、なかなか体には染み込まないものなんですね、、
なので拷問というものは、実に人の性を的確にとらえたものやと思います。
さて、Bを選んだ挙句、質まで大した物でもないという結果でした。すぐ壊れたん、マジで納得いかん。
ですので、またビジネスバッグを買う事に。
同じ轍は踏まぬ、という矜持を持って挑みました。費用、耐久性をじっくりと加味した上で選択しました。その結果、それなりに良い物を手に入れられたと思ってます。せっかくなので、以下にご紹介します、リンクも書いときますね。(あと、僕が購入したときはもっと安かったです)
価格:17,050円 |
ポケットの数がめちゃくちゃ多い。開店前のイズミヤに列を作るおばあちゃん達くらい多い。なんぼでも収納できちゃいます。
あとチャックの作りがしっかりしてる。前のカバンはここがへぼかったんですよ。
そして安心の大容量。資料とかパンフレット詰めてよく歩くので、これはありがたいです(紙文化にはツッコミ無しで)。
本当はこちらも気になってたんですけど、在庫が無くてやむを得ず断念。
多分ポケットは少なかったでしょうと、思い込む事にしました。
肩の負担を軽くする リュックにもなるブリーフバッグ 黒 | 通販 | 無印良品 (muji.com)
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最後に
脱線しましたが、消費と浪費の線引きをしっかりと持つのは、大切だということです。
あとビジネスバッグの購入を検討中の方は是非僕のおすすめも参考にしてみて下さい。
使い勝手良いですよ、結構、マジで。
今回はこの辺りで。
それでは〜〜(^^)/。