ミステリ

伊坂 幸太郎「モダンタイムス(上・下)」|あらすじと読書感想文

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あらすじ|

恐妻家のシステムエンジニア・渡辺拓海が請け負った仕事は、ある出会い系サイトの仕様変更だった。けれどもそのプログラムには不明な点が多く、発注元すら分からない。そんな中、プロジェクトメンバーの上司や同僚のもとを次々に不幸が襲う。彼らは皆、ある複数のキーワードを同時に検索していたのだった。

楽天ブックス: モダンタイムス(上) – 伊坂 幸太郎 – 9784062770781 : 本 (rakuten.co.jp)
  • 主人公は平凡的に疲弊したエンジニア、渡辺。彼には美しい妻がいる。ただし、美しく、怪物的に恐ろしい妻狂妻である。そこを除けば至って普通の社畜である。
  • 舞台は近未来、平成からは少し進んだ世界。この世界観も単純に面白い。
  • 渡辺はある業務にアサインされる。取り立てて変わった制限も無い案件、肩の力を抜いても何とかなるのでは、と思いきや、関わったメンバーが次々と、、、
ちょっとだけ紹介

どうも、たまごです

つい先日、購入したイヤホンがすっごい良かったんです。
購入したのはこちら、骨伝導イヤホン「SHOKZ OPENRUN PRO」。

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何だか、今使っているイヤホンがしっくりこないんだよね…

そんな方は必見です。

使ってみて良かったところを皆さんにもお伝えしたく、是非検討してみて下さい。

そもそも、骨伝導イヤホンとは…

耳の穴や鼓膜を使わず、耳周辺の骨を振動させて、その振動を音として耳まで届ける仕組みのイヤホンです。
通常のイヤホンは空気を振動させて、鼓膜にその振動を伝えることで、音を耳に届けています。

このイヤホン、すっごい作業用に良いんです!

良かったところ
  1. 耳への圧迫感が無い、長時間つけても疲れにくい
    通常のイヤホンのように耳の中に入れないので、耳への圧迫感がありません。
    また、長時間つけていると「耳痛くなってきた… 疲れてきた…」という事がありますが、骨伝導イヤホンは耳の中に入れない仕組みなので長時間つけても疲れにくいです!
  2. イヤホン以外の周囲の音が聞こえる
    骨伝導イヤホンは耳をふさがないので、音声を聞きながらでも外の音を聞くことが出来ます!
    これで、電車を乗り過ごすこともありませんし、友だちから「ちょっと、聞いてる?」と怒られることもありません。

しかし、一言に骨伝導イヤホンと言いましても、様々なメーカーが商品を出しています。

その中で、私がなぜ「SHOKZ OPENRUN PRO」を選んだかと言いますと、
理由は使用感音のクリアさを気に入ったためです。

あくまで個人主観ですが、特に音質(音のクリアさ)に他社製品との違いを感じました

ぜひ、気になった方は購入を検討してみて下さい( `ー´)ノ

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感想|

ドキドキ ビックリ

妻に拷問される日常

 伊坂作品、おおむね掴みが強烈です。

 例に漏れず、本作もその一つ。
 冒頭、主人公の渡辺が自宅に帰った所、突然、見知らぬ男に襲われてしまいます。そして訳も分からないままに、拷問されかけます。
 しかも、それがなんと、あろうことか妻の差し金まだ見知らぬ人間の方が安心できたかもしれません。

 何故、妻に拷問されかけているのかというと、渡辺は浮気を疑われているわけです。

いや、拷問はやりすぎでは…

 しかし、彼女にとってはそれくらいの出来事なのです。

そもそも、なんで拷問を生業としている人間と、彼女は知り合いなのでしょうか

 他人の爪を剝がし慣れている、そんな人間はあなたの周りにいますでしょうか。。

この拷問男、このタイミングで物語にインパクトだけを与える存在かと思いました。

 しかし、咬ませ犬では終わらんのです、これが。

ある案件

 物語のカギは渡辺のチームが担当することになった『ある案件』
 その案件に対して作業を進める中で、仕事の背景に何か、隠された意図があることに渡辺たちは気付きます。いわゆる秘密です。

 閉まっているクローゼットから布切れがはみ出していると、思わずそれを引っ張ってしまうようなことってありますよね。そんな自然さで、渡辺たちはその秘密を暴こうとしてしまいます。

これがマズかったんです…

 その秘密に触れてしまったことをきっかけに、次々とトラブルが起こり始めます。まるで、川の流れに巻き込まれるがごとく、渡辺たちは絡めとられていきます。

 スポーツでも、仕事でも、恋愛でも、「良い流れだな」とか「流れがキテる」とか言われることがあります。しかし、ここでいう流れはそれとは違います。

突然ですが、工場でモノが作られていく様子をイメージしてください

 工場でモノが作られる時、決められた順にパーツがベルトコンベアーの上を流れていきます。そこで言う『流れ』が、まさに近いかもしれません。それぞれのパーツたちは、完成するという決まったゴールに向かって、流れていくわけです。その、流れです。

いや、ちょっと違うかも知れない

 何にせよ、ここには「もう、そうゆう風になっている」という理不尽さがあります。

 「俺は、パーツのままでいたいんだ!」と一パーツが願っても、完成するという全体目的のために、どうしようもなく組み立てられてしまう訳です。

 その流れに沿って、コトが運ぶことが、何よりも重要なのです。そんな理不尽さに渡辺は襲われます。

 ちなみに魔王の時は、あれは、世間の流れでしたね。

舞台は平成の、もうちょっと先(令和の事ではありません)

 この小説が発表されたのは2008年のこと。
 平成20年。この時に伊坂幸太郎が想像した未来が面白いんです。

想像された近未来、ですが、微妙に現実味があるんです

 ネットでは匿名性を封じる動きが生まれた、日本に徴兵制が布かれた、電車にはネットサーフィンが出来る端末が常備されている、などなど。

そんな事、ありえないでしょ

 と、馬鹿にすることもできません。

 発刊時期よりもIT技術が進んだ2023年現在、この予言と重なる部分が実際あるからです。

スマホがあれば、どこでも買い物出来ちゃいますしね

 特に本作のカギ、カギというか戦う相手と言った方がいいのか、監視という概念についてです。

 ネットワークの発達に伴って成長する監視社会。ネット上に残した足跡が消えない、いつまでも追跡されてしまうのは、現在も同じ話です。

 ただ、徴兵制は勘弁してほしいですね。。

読み終えて

 まず面白かったです。

 そいで、脱線しますが、こちらの本を読んでいた時、仕事に悩んでいたこともあり響いた言葉です。

 人はいつだって、得意なやり方で、世の中とぶつかっていくほかない
 得意なやり方はたいがい、一人にとって一つだ。

 早い事、得意な事が見つからないかなあ、、という姿勢ではいけません。一生懸命走ることで、自分が意外と走れることに気付けるからです。

 Axもそうでしたが、伊坂さん、奥さん怖いのかしら、、

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