あらすじ|
人間嘘発見器+演説名人+天才スリ+精確無比な体内時計=4人は史上最強の銀行強盗…のはずが、思わぬ誤算が。奪われた「売上」を取り戻せ!伊坂幸太郎ブームはここから始まった。「陽気なギャング」シリーズ第1作
陽気なギャングが地球を回す (祥伝社文庫) | 伊坂幸太郎 | 日本の小説・文芸 | Kindleストア | Amazon
Point
- 物語の軸である4人はそれぞれが特殊能力を持っていて、それに違和感のない、というか、だからこそと言える際立った個性を持っている
この 特殊能力 × キャラ(個性) がすごいマッチしてるんです… - 一難去って、一難去って、一難去って、まだ一難がやって来る… のに、くどく無い
ハラハラ、ドキドキの連続! - 読んでいて、非常に楽しい作品です!アメリカのアクション映画のような爽快感を持っていながら、ストーリーは緻密
伏線が精密に張り巡らされていて、理解したときには思わず「ほぉ。。。」とため息が出ます - 「本、読み切れないんだよね」という人にぜひおススメしたい!
気持ちいい読書体験がここにあります! - 楽しくって、あっという間に読めてしまう事間違いなし
なので、朝の通勤電車で読むのはおススメしないです(のめり込むあまり、乗り過ごしてしまう)
感想|
この作品に限ったことでは無いけど、やっぱり綺麗な伏線回収。面白すぎるし、上手すぎるなあ…
やってることは完全に犯罪。しかし、ほんまにかっこいいんです。
作中に【偶然】の注釈があって。その通りなんですよね、きっかけでしかないわけで。
(ほかのシニカル注釈も面白いです)
文章自体について、次々と主語が変わるんやけど何の違和感も無く物語が入ってくる。この三人称視点というのか、俯瞰的な表現というのか、上手なんすよね。自分の語彙力の無さが歯痒いです。
印象に残ったのは、成瀬が驚くシーン。これだけ『冷静沈着』を刷り込まれていると、
ちょっとの表現なのにその高低差が、そのシーンがありありと想像出来た。
こんな大人達がいたならば。いや、いる。きっと、どこかにいて欲しい。
僕らも、もっと人生を楽しもう!
ブクログ(https://booklog.jp/users/tamatama55/archives/1/4396332688)